ミニヘリ修理・・・ 発想の転換!!
- 2016/09/18
- 10:28
mCPX スキッド折れました。
正確には、スキッドをメインフレームに取り付ける部分の”ポッチ”が折れたわけです。



ミニヘリを墜落させるとよくある事です。
無茶なハードランディングでも すぐポッキリ逝ってしまいますからね。
ちなみにこのスキッドは純正ではありません。

以前にフライトデザインで購入した、エクストリーム製のカーボンスキッドでやんす。
http://flightdesign.jp/71_596.html
ミニヘリやってりゃ 誰もが経験するあるあるネタですから
ちょっとググれば

皆さん その修理方法もいろいろあるわけですよ。
○接着剤でくっつける
○テープでグルグル巻きにする
○極細ワイヤーで固定する
○骨接ぎのごとく 芯金を入れて固定する
などなど・・・
ミニヘリのスキッドは ほぼ樹脂製 しかも接着しにくいPP系だったりするので
みなさん その修理方法には苦労してるわけです。
「スペア買えよ!」って言われても 通販で時間がかかったり
パーツとして国内入手が難しかったりするので余計にメンドイんですよねぇ。
私も同様の考えをしてたんです。
折れた部分が”ポッチ”であるから、精密ドリルで穴開けて
芯金を入れて瞬間接着剤で固定し、さらにその上からエポキシあたりで固めてやれば
無事解決?!できるな・・・と。
そこで心配なのは 元素材。
先で言ったように、ミニヘリの主となる素材はPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)
なわけでこれらの素材を完璧に接着できる接着剤というのはほぼありません。
接着剤売り場に「PP・PEも接着できる!」と謳った商品はありますが
使えばすぐにわかる事ですが、一時的にくっついても耐久性がありません。
よって、接着した部分を外側からエポキシあたりで固めて誤魔化すというのが
一般的な方法になってしまうのですよね。
PPやPEを溶解接着できる接着剤があるなら教えてほしいぐらいです。
接着が信頼できないなら
いっそのことパーツが複製できりゃいいのに!
とかなんとな~く考えましたが
樹脂パーツを作る(複製する)のを個人でやるとなると
プラモデラーのごとく、シリコン樹脂を用意して型抜きを行い、レジンを流し込んで・・・
んな事してたら 材料費だけで○万円かかるわっ!
もっと手軽に安くできないか? とさらに考えたら・・・
UVレジンって手があるじゃない!
UVレジンってのは その名の通りUV(紫外線)照射で固まるレジン樹脂。
ネックレスやキーホルダーといったアクセサリーを作るのに使うヤツです。
最近は100均にもUVレジン用品が売ってたりします。
ということで
UVレジンによるパーツ制作してみます!

こちらが セリア で買ったUVレジン ハードタイプです。

ダイソー でも売ってました。 ダイソーのUVレジンはチューブ入りタイプなんですね。
UVレジンですからUVライトが必要です。
別に太陽光に数時間当てるだけでも硬化できますが、UVライトだったら短時間ですし
夜間作業だとUVライト無しではつらいです。
でも、UVライトってそうそう そこいらに売ってませんから!!!
一時期は「ブラックライト」なる名前であちこちで売ってたのですけど
使用用途が一般的でない・紫外線自体が人体に悪影響がある
という理由からほとんど売られなくなりましたね。
仕方ありません。UVライト 自作しましょう。

セリアで買ったLEDライト

白色LEDなので使えません。

マルツパーツにて 紫LED買ってきました。 65円ぐらいだったかな。
http://www.marutsu.co.jp/pc/i/55314/
UV(紫外線)ってのは だいたい370nmぐらいの波長なんだけど
マルツパーツにUVLEDが売ってなくて、ただの紫LEDしかありませんでした。
「紫」だからUVに近い波長があるのでは?という憶測で買ってみたものですが
このLEDのデータシートを見る限りでは、400~460nmの波長を発してるらしいので
かなりUVレベルに近いです。
コイツで硬化できるかどうかは ”賭け” ですけどねw

LEDライトをバラして・・・

取り外したLEDを買ってきた紫LEDと入れ替える。
外したLEDと同じように足を切って折ればいいだけ。

ん~ 光量が足りない気がするけど・・・
どうにか紫外線は発してるようにみえるけど・・・
まぁ コレでやってみます。
製作費165円のUVライト完成です。
似たようなUVライトがネットで800円ぐらいで売ってました。
量産して売ったら儲けそうな気がしますwww

プラモデル屋さんで ”おゆまる” も買ってきました。 260円だったかな。
子供向けの玩具ですが、モデラーな人には有名な逸品ですね。
お湯につけると軟化して、冷めると固まる。
まぁ固まると言ってもゴムぐらいの硬度なんでカッチカチなわけじゃありません。
レジンと融合しないのでシリコンに代わる”型”としてモデラーさんに人気です。

ポッチの折れたスキッド

分解して

大丈夫な方のパーツを型取りして複製してみます。
パーツが小さいので おゆまる は1本でいけそうです。

おゆまる をお湯に2分ぐらいつけておきます。
80°以上のお湯がいいです。
軟化すると おゆまる の透明度が上がるのでわかりやすいクリアタイプが使いやすい。
あと、火傷しないように割り箸でつかもうね。

軟化した おゆまる を取り出して水気を切ったら
パーツを押し付けて型取りします。
おゆまる の水気を切るのにティッシュなんぞで拭かないように!
キッチンペーパーあたりで水気をとってね。
平熱化すると硬化してくるので型取りは素早く行う!!
で、このまま5分ぐらいは放置プレイ。

私はズルして フロンタイプのエアダスターを使って急冷硬化させました。

こうやって 水に入れて硬化させるのもありです。

パーツを抜いて 型取り完了です!

UVレジンの流し込み。 接着剤ぐらいにドロッとした粘度があります。

気泡を爪楊枝でつっついてエア抜きします。
すぐには固まらないから 納得できるレベルまでエア抜きをしましょう。

UVライトを照射します。
まんべんなく1分以上照射してください。
実際には10秒ほど照射すりゃ固まるんですが 念入りにやっても問題ないのです。


紫外線を照射することで化学反応により発熱する事はあたりまえです。

硬化してくると、収縮もあります。
とくに隅のほうが収縮で剥がれていたりするので追加でUVレジンを流し込んでも大丈夫。

追加でUVレジンを流し込んでもまた紫外線を照射すりゃ一体化します。
積層化せず一体化してくれるのでやり直しは大丈夫ですよ。

仕上がって型抜きしました。
初めてのUVレジン複製でしたが良い感じ♪

カッターでバリ取りした後 精密ドリルでネジ穴の下穴を掘りました。

こんな感じに出来上がり。

取り付けて完成!!!!
今回セリアのハードタイプUVレジンを使ったのですが
思ったほどカッチカチなりませんでした。
固まったらアクリルぐらいの硬さかと思ってたんで・・・。
でも、ノーマルのPP製パーツと同じぐらいの硬度(弾性)があります。
今回のパーツ部分においてはちょうどよい硬度だったのでよしとします。
ソフトタイプだとぐにゃぐにゃだったかもしれませんね。
使うのはハードタイプ一択でしょう。
1500~2000円ぐらいで売ってるUVレジンのハードタイプだと
カッチカチになるらしいので硬度別に使い分けて制作してもよさそうです。
今回のセリアUVレジンは 内容量4g だったわけですが
このパーツに限って言わせてもらえば、あと4~5個ぐらい作れそうだったので
4gでもそこそこの事はできますね。
また、UVレジンにそれなりの粘性があるから くっつけたい部分に垂らして
すぐUVライトを照射すれば接着剤的な使い方もできそうです。
UVレジン修理法
ミニヘリ修理に良くないですか?
(´・ω・`)b
正確には、スキッドをメインフレームに取り付ける部分の”ポッチ”が折れたわけです。



ミニヘリを墜落させるとよくある事です。
無茶なハードランディングでも すぐポッキリ逝ってしまいますからね。
ちなみにこのスキッドは純正ではありません。

以前にフライトデザインで購入した、エクストリーム製のカーボンスキッドでやんす。
http://flightdesign.jp/71_596.html
ミニヘリやってりゃ 誰もが経験するあるあるネタですから
ちょっとググれば

皆さん その修理方法もいろいろあるわけですよ。
○接着剤でくっつける
○テープでグルグル巻きにする
○極細ワイヤーで固定する
○骨接ぎのごとく 芯金を入れて固定する
などなど・・・
ミニヘリのスキッドは ほぼ樹脂製 しかも接着しにくいPP系だったりするので
みなさん その修理方法には苦労してるわけです。
「スペア買えよ!」って言われても 通販で時間がかかったり
パーツとして国内入手が難しかったりするので余計にメンドイんですよねぇ。
私も同様の考えをしてたんです。
折れた部分が”ポッチ”であるから、精密ドリルで穴開けて
芯金を入れて瞬間接着剤で固定し、さらにその上からエポキシあたりで固めてやれば
無事解決?!できるな・・・と。
そこで心配なのは 元素材。
先で言ったように、ミニヘリの主となる素材はPP(ポリプロピレン)やPE(ポリエチレン)
なわけでこれらの素材を完璧に接着できる接着剤というのはほぼありません。
接着剤売り場に「PP・PEも接着できる!」と謳った商品はありますが
使えばすぐにわかる事ですが、一時的にくっついても耐久性がありません。
よって、接着した部分を外側からエポキシあたりで固めて誤魔化すというのが
一般的な方法になってしまうのですよね。
PPやPEを溶解接着できる接着剤があるなら教えてほしいぐらいです。
接着が信頼できないなら
いっそのことパーツが複製できりゃいいのに!
とかなんとな~く考えましたが
樹脂パーツを作る(複製する)のを個人でやるとなると
プラモデラーのごとく、シリコン樹脂を用意して型抜きを行い、レジンを流し込んで・・・
んな事してたら 材料費だけで○万円かかるわっ!
もっと手軽に安くできないか? とさらに考えたら・・・
UVレジンって手があるじゃない!
UVレジンってのは その名の通りUV(紫外線)照射で固まるレジン樹脂。
ネックレスやキーホルダーといったアクセサリーを作るのに使うヤツです。
最近は100均にもUVレジン用品が売ってたりします。
ということで
UVレジンによるパーツ制作してみます!

こちらが セリア で買ったUVレジン ハードタイプです。

ダイソー でも売ってました。 ダイソーのUVレジンはチューブ入りタイプなんですね。
UVレジンですからUVライトが必要です。
別に太陽光に数時間当てるだけでも硬化できますが、UVライトだったら短時間ですし
夜間作業だとUVライト無しではつらいです。
でも、UVライトってそうそう そこいらに売ってませんから!!!
一時期は「ブラックライト」なる名前であちこちで売ってたのですけど
使用用途が一般的でない・紫外線自体が人体に悪影響がある
という理由からほとんど売られなくなりましたね。
仕方ありません。UVライト 自作しましょう。

セリアで買ったLEDライト

白色LEDなので使えません。

マルツパーツにて 紫LED買ってきました。 65円ぐらいだったかな。
http://www.marutsu.co.jp/pc/i/55314/
UV(紫外線)ってのは だいたい370nmぐらいの波長なんだけど
マルツパーツにUVLEDが売ってなくて、ただの紫LEDしかありませんでした。
「紫」だからUVに近い波長があるのでは?という憶測で買ってみたものですが
このLEDのデータシートを見る限りでは、400~460nmの波長を発してるらしいので
かなりUVレベルに近いです。
コイツで硬化できるかどうかは ”賭け” ですけどねw

LEDライトをバラして・・・

取り外したLEDを買ってきた紫LEDと入れ替える。
外したLEDと同じように足を切って折ればいいだけ。

ん~ 光量が足りない気がするけど・・・
どうにか紫外線は発してるようにみえるけど・・・
まぁ コレでやってみます。
製作費165円のUVライト完成です。
似たようなUVライトがネットで800円ぐらいで売ってました。
量産して売ったら儲けそうな気がしますwww

プラモデル屋さんで ”おゆまる” も買ってきました。 260円だったかな。
子供向けの玩具ですが、モデラーな人には有名な逸品ですね。
お湯につけると軟化して、冷めると固まる。
まぁ固まると言ってもゴムぐらいの硬度なんでカッチカチなわけじゃありません。
レジンと融合しないのでシリコンに代わる”型”としてモデラーさんに人気です。

ポッチの折れたスキッド

分解して

大丈夫な方のパーツを型取りして複製してみます。
パーツが小さいので おゆまる は1本でいけそうです。

おゆまる をお湯に2分ぐらいつけておきます。
80°以上のお湯がいいです。
軟化すると おゆまる の透明度が上がるのでわかりやすいクリアタイプが使いやすい。
あと、火傷しないように割り箸でつかもうね。

軟化した おゆまる を取り出して水気を切ったら
パーツを押し付けて型取りします。
おゆまる の水気を切るのにティッシュなんぞで拭かないように!
キッチンペーパーあたりで水気をとってね。
平熱化すると硬化してくるので型取りは素早く行う!!
で、このまま5分ぐらいは放置プレイ。

私はズルして フロンタイプのエアダスターを使って急冷硬化させました。

こうやって 水に入れて硬化させるのもありです。

パーツを抜いて 型取り完了です!

UVレジンの流し込み。 接着剤ぐらいにドロッとした粘度があります。

気泡を爪楊枝でつっついてエア抜きします。
すぐには固まらないから 納得できるレベルまでエア抜きをしましょう。

UVライトを照射します。
まんべんなく1分以上照射してください。
実際には10秒ほど照射すりゃ固まるんですが 念入りにやっても問題ないのです。


紫外線を照射することで化学反応により発熱する事はあたりまえです。

硬化してくると、収縮もあります。
とくに隅のほうが収縮で剥がれていたりするので追加でUVレジンを流し込んでも大丈夫。

追加でUVレジンを流し込んでもまた紫外線を照射すりゃ一体化します。
積層化せず一体化してくれるのでやり直しは大丈夫ですよ。

仕上がって型抜きしました。
初めてのUVレジン複製でしたが良い感じ♪

カッターでバリ取りした後 精密ドリルでネジ穴の下穴を掘りました。

こんな感じに出来上がり。

取り付けて完成!!!!
今回セリアのハードタイプUVレジンを使ったのですが
思ったほどカッチカチなりませんでした。
固まったらアクリルぐらいの硬さかと思ってたんで・・・。
でも、ノーマルのPP製パーツと同じぐらいの硬度(弾性)があります。
今回のパーツ部分においてはちょうどよい硬度だったのでよしとします。
ソフトタイプだとぐにゃぐにゃだったかもしれませんね。
使うのはハードタイプ一択でしょう。
1500~2000円ぐらいで売ってるUVレジンのハードタイプだと
カッチカチになるらしいので硬度別に使い分けて制作してもよさそうです。
今回のセリアUVレジンは 内容量4g だったわけですが
このパーツに限って言わせてもらえば、あと4~5個ぐらい作れそうだったので
4gでもそこそこの事はできますね。
また、UVレジンにそれなりの粘性があるから くっつけたい部分に垂らして
すぐUVライトを照射すれば接着剤的な使い方もできそうです。
UVレジン修理法
ミニヘリ修理に良くないですか?
(´・ω・`)b
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